2014年3月26日水曜日

冒頭から舞い散る桜の花びらは、ある時は嵐のように吹き荒れあらゆる存在を飲み込むように…… 感想2

2013年8月ブレヒトの芝居小屋公演感想

■坂口安吾作ということで期待していました。 壇一雄が脚色を依頼したということを知って、ますます興味を持ちました。予想以上にすばらしい舞台でした。歌舞伎を思わせる華麗さがあり、迫力がありました。オリエンタルであり、神秘的であり内容的には愛と憎は紙一重というようなことを考えてしまいました。見ることができてよかったです。公家さんはかっこよかった。理屈なく感動しました。(男性・54歳) 

■大人のドラマでした。昔の黒沢映画をみているような…。どこまでいくのか判らない面白さがありました。(男性) 

■演出がかっこ良かった。役者さんが後ろを向いていても、感情がみえるところがすごいです。 (女性・16歳)

 ■東京演劇アンサンブルの舞台を観るのも、ブレヒトの芝居小屋という劇場を訪れるのも初めてだったのですが、1時間あまりのそのスぺクタクルのダイナミックさと繊細さ、美しさと残酷さに目と心を惹きつけられた素晴らしい作品でした。特に、物語の冒頭から舞い散る桜の花びらは、ある時は嵐のように吹き荒れあらゆる存在を飲み込むように恐ろしく、最後はその静寂さから現生の夢と幻想を感じさせられ、男女の愛と孤独を描いている物語そのものを象徴しでいるようだった。(男性・30代)
a letter from the Ensemble No.107. 13.10.05より)
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 『櫻の森の満開の下』広島公演(東京演劇アンサンブル)

 坂口安吾=作  広渡常敏=脚本・演出  池辺晋一郎=音楽


 日時 2014年4月12日(土)19時開演
           13日(日)14時開演
 会場 広島県民文化センター (中区大手町一丁目)

 料金 2,999円   中高生以下1,000円(自由席)
     *未就学児は入場できません。